設問1
立海大附属中学校、男子テニス部の副部長である、真田弦一郎(3年生)くんに恋愛感情を持ってもらえるには、どうすればよいと思うか。その方法を述べよ。ただし、あなたは真田くんと同じ学年で、男子テニス部のマネージャーであるとする。また、クラスは離れているとする。
解答例1:A.K(2年生)さんの場合
「とりあえず、褒めまくればいいじゃないんスかねー?褒められて嫌な気分になる奴はいないと思うっスよ。・・・そういう俺も、褒めて伸びるタイプなんスよね。だから、先輩。あまり、俺を怒りすぎないでくださいよ??」
解説:では、実際に試してみましょう。
「真田くんって、やっぱり真面目だよね。」
「・・・どうした、突然。」
「いや、真田くんって、部活も授業も頑張ってて、すごく偉いと思うの。まさに、文武両道って感じで・・・。とても尊敬するよ。」
「そうか・・・。だが、学生として、それらを努力するのは当然のことだろう。」
「そうかもしれないけど・・・。実際に、そうできるのは素晴らしいことだよ!」
「うむ・・・・・・・・・いや、やはり当然のことだと俺は思うが。」
「そういうところが偉いんだよ。」
「そうか?」
以上より、あまり上手くいかなかったので、残念ながら不正解です。
「真田副部長も、素直じゃないっスねー!・・・ま、一応俺も助言したってことで。これからは、俺を怒らないよーにしてくださいね、先輩?」
解説:・・・考えておきます。
解答例2:J.K(3年生)さんの場合
「・・・・・・怒られないようにすることだな。」
解説:それは、最低限のことです。私も・・・このマネージャーである彼女も、そのことに関しては気をつけていると考えられます。
「・・・これは、あくまでお前自身の話だとはしないんだな、。」
解説:そんなことはどうでもいいのです。
「わかったよ。・・・まぁ、でも、たしかにが怒られてるところは見たことがねぇな。・・・じゃあ、これからも、そこに気をつけていくことだろう。」
解説:・・・そこまで、怒られることに関して、こだわりを持つ必要は無いと思います。
「殴られた奴にしか、わかんねぇんだよ・・・。」
解説:・・・・・・・・・。とりあえず、頑張ってください。
解答例3:B.M(3年生)さんの場合
「う〜ん・・・。やっぱり、あれだろぃ!何かプレゼントすること。特に、食べ物とか、な!」
解説:それは、あなた自身のことです。
「そうか?誰だって、何かを貰えるってことは嬉しいと思うぜ?それに、食べ物なら、嫌いじゃければ貰って困るものでもないし。」
解説:そうかもしれませんが、マネージャーである以上、差し入れなどは当然しているので、今更だと思います。
「あぁ、そっか。じゃ、真田にだけ特別な物を用意する、とか!」
解説:・・・・・・それも、やっています。
「マジで?!ずるい!俺にもくれよー。」
解説:趣旨がずれています・・・。
解答例4:H.Y(3年生)さんの場合
「優しさが大事だと思いますよ?」
解説:・・・たしかに、間違ってはいないと思いますが。これは、解答例2と同じように、普段から気をつけるべきことです。もう少し、具体的な策を述べてください。
「そうですか・・・。具体的・・・。では、真田くんの相談事を聞いてあげてはいかかでしょう。同じ部なら、苦労も分かち合えるのでは?」
解説:・・・・・・たぶん、真田くんは人に弱音を吐かないと思われます。
「それも、そうですね。ですが、弱音は吐かなくても、マネージャーという存在は、真田くんの支えになってることは、間違いないと思いますよ。」
解説:柳生くん・・・!!ありがとう・・・!!!
「いえ、お役に立てたかはわかりませんが。感謝していただけなら、幸いです。・・・ちなみに、これはさんのこと、と捉えてよかったのですか?」
解説:あ・・・。えぇっと・・・。ご解答、ありがとうございました。彼女の励みになると思います。
「それは、何よりです。」
解答例5:M.N(3年生)さんの場合
「そりゃあ、アレしかなかろう。・・・・・・色仕掛けじゃな。」
解説:無理に決まってるでしょうが!!・・・あ。えー・・・、彼らは中学生です。そのような解答は、不適切と考えます。
「そうか?中学生じゃからこそ、そういうのに男は弱いと思うがのう。」
解説:・・・男子中学生の方々に大変失礼です。
「そういうのに興味が出てくる年頃なんじゃよ。でも、まぁ、相手は真田じゃしのう・・・。興味があっても、全く興味の無いふりをするじゃろうな。それどころか、わざと避けてみるかもしれん。」
解説:それは困ります。
「そうじゃな。・・・と言うか、もし有効だとしても、どうせこの作戦は使わんじゃろ。」
解説:むしろ、使えません・・・。
「いやいや、そんな謙遜しなさんな。なら充分使える。」
解説:そういう意味だけでなく、恥ずかしくて、使えないのです!・・・と言うか、使えません!!
解答例6:S.Y(3年生)さんの場合
「しっかりと、マネージャー業をこなすことが大事だろうね。」
解説:それは、既に行っているつもりです。ただし、これも解答例2や4のように、普段から気をつけるべきことだとは思いますので、完全に不正解ではありません。しかし、できれば、より具体的な策を述べてください。
「具体的か・・・、そうだな・・・。これも、具体的だと思ったんだけど。」
解説:そうかもしれませんが・・・。しっかりとこなすというのが、自分では判断しにくいので。
「じゃあ、部長の俺が言おう。・・・今のマネージャーは、とても真面目に取り組んでくれているよ。本当に助かっている。ありがとう。」
解説:・・・・・・部長から、そのような言葉をいただけるとは・・・光栄です!
「もちろん、真田も時々、マネージャーへの感謝の言葉を言っているよ。ただ、本人にはなかなか言えないみたいだけどね。」
解説:・・・そうなんですか?
「あぁ。だから、もっと自信を持っていいんだよ。」
解説:ありがとうございます・・・!!これからも、マネージャー業を頑張ります!
「それは有り難いけど、真田のことも頑張るんだよ?いつでも、応援してるから。」
解説:・・・・・・はい・・・。
解答例7:R.Y(3年生)さんの場合
「そうだな・・・。この問を弦一郎自身に訊いてみるのが、最も正しい答えを得られると思うが?」
解説:・・・そんなことができたら、苦労はしません。
「たしかに、これはリスクを伴う。しかし、それに怯えていては、何もできまい。・・・よって、俺の答えは、ある程度のリスクを伴ってでも、これを実行することだと述べておこう。」
解説:・・・・・・・・・。
「さらに、俺の推測では・・・。この問からもわかるように、弦一郎はこのような類の話には、かなり疎いと考えられる。つまり、この質問をしたからといって、その人物の思いが通じるとは思えない。よって、そのような心配は無用だろう。しかし、このような話に疎い弦一郎は、質問自体に嫌悪感を抱き、答えてくれないという場合が想定される・・・が、普段真面目にマネージャー業をこなしている人物には、弦一郎も真面目に答えてしまうという可能性の方が高いと思われる。」
解説:・・・・・・そんなに上手くいくとは思えないのですが。
「あくまで、これは俺の考えだからな。だが、俺のデータに基づいた予測が外れることはほとんど無い、と言っておこう。」
解説:たしかに・・・!!では、とりあえず、実際に試してみたいと思います・・・。
「真田くん。もう帰る?」
「あぁ。」
「一緒に帰ってもいい?」
「構わないが・・・?」
解説:まずは、一緒に帰ることはできました。・・・ここから、実行したいと思います。
「ちょっと、真田くんと話したいことがあって、ね。」
「そうか。一体、何の話だ?」
「あの・・・。大したことじゃないって言うか・・・。真田くんにとっては、どうでもいいことだとは思うんだけど・・・。」
「・・・とにかく、話してみろ。」
「はい・・・。えぇっと・・・。真田くんは・・・誰かを好きになったこと、ってある?」
「・・・・・・・・・どうしたんだ、突然。」
「いやっ!その・・・!真田くんって、私はとても尊敬してるし、モテそうだと思うんだよね!でも、真田くんが誰かと付き合ってるっていう話は聞かないし・・・。そこで、真田くん自身は、どういう女の子を好きになるのかなーっと・・・。」
「・・・それを聞いたところで、何になる。」
解説:・・・・・・怒られてしまいました・・・。やはり、無理なようです・・・。これ以上、機嫌を損ねてしまっては、解答例2に背くことになりますし、以下はフォローに移りたいと思います・・・。
「まぁ、真田くんほど素敵な人が好きになる人は、なかなかいないよね!ごめんね、変なこと聞いて・・・。」
「別に構わないが・・・。は、俺が誰かを好きになるとは思えない、ということか?」
「え・・・?えぇっと・・・。そうだね。と言うか、真田くんほどの人が好きになる人って、とても素晴らしい人だと思うの。だから、そうそういないかなぁとは思うよ。」
「そんなことはない。」
「・・・・・・そうなの?」
解説:・・・これは、少し予想外の展開になってきたかもしれません。
「が俺のことを高く評価してくれるのは有り難いが・・・。俺とて、特別に想う相手ぐらいいる。」
「いる・・・・・・ってことは、今?!!」
「・・・・・・まぁ、そういうことになるな。」
「へぇ〜・・・意外だな・・・。」
解説:予想外すぎる出来事が起きてしまいました。どうやら、真田くんには既に好きな人がいるようです。これでは、私が質問する意味も無くなってしまったかもしれません・・・。しかし、一応、どのような相手なのか気になるというのもありますし、少し聞いてみたいと思います。
「やっぱり、その人は真田くんのように立派な人?」
「・・・俺がどうかはわからんが。その相手については、俺は感心している。」
「そうなんだ・・・。真田くんが感心する人か・・・。そんな人、いるんだねー。私には、幸村くんや柳くんぐらいしか思い付かないよ。」
「それは俺と同じで、自分のことだから、よくわからないんじゃないのか?」
「自分のことだからわからない・・・?」
「・・・・・・・・・・・・。」
解説:なぜか、真田くんが黙ってしまいました。・・・1度、冷静に整理してみた方が良さそうですね。
真田くんはどうやら好きな人がいるようです。そして、その相手に対し感心していると言っていました。真田くんが感心するような相手と聞いて、私には幸村くんや柳くんぐらいしか思い付かないと言いました。しかし、それに対して真田くんは、自分のことだからよくわからないのでは、と。
自分のことだから・・・。この『自分』というのは、真田くんのこと・・・ではないですね?なぜなら、その言葉の前に、『俺と同じで』という言葉がありましたから。ということは・・・。
「真田くん・・・。もしかして・・・・・・・・・私のこと?」
「・・・そうだ。には感心する点が多くある。」
「そんな・・・。ありがとう・・・。ってことは・・・!真田くんの好きな相手って・・・?!!」
「大声を出すな!」
「ご、ごめんなさい・・・!で、でも・・・。その・・・そうなの・・・?」
「そうだな。そういうことだ。」
「・・・・・・じゃあ、私・・・そのままでいいんだ・・・。」
「・・・どういうことだ?」
「私、真田くんに恋愛感情を持ってもらえるようにするにはどうすればいいのか、って考えてたんだけど・・・。真田くんの好きな相手が私なら、私はこのままでいいってことなんだよね?」
「・・・・・・それは、つまり・・・どういうことだ?」
解説:少し、真田くんが混乱してしまいました。しかし、これは先ほどの私と同じような状況になっているのだと考えられます。従って・・・。
「私は真田くんのことが好きってことだよ。」
「な・・・!そ、そうだった、のか・・・。」
「うん!」
「そうか・・・。ありがとう。俺も・・・・・・のことが好きだ。」
「うん、ありがとう!」
解説:解答例7は見事、正解でした!・・・いえ、むしろ、本当の正解は『そのままの私でいい』ということだったようですね。
「だから、『とりあえず』褒めればいいって言ったんスよ。」
「そう。『これからも』怒られないようにすればいいって。」
「うんうん。今までと同じでいいんだから。『今更』って言われても仕方ねぇじゃん。」
「何にせよ、良かったではありませんか。」
「・・・やっぱり、『色仕掛け』が利いたんじゃないか?自然の色香ってやつ。」
「ふふ・・・。だから、俺も『自信を持って』と言ったんだけどね。」
「要は、俺のデータに間違いは無い、ということだ。」
解説:・・・・・・なんだ、みんな知ってたんだ・・・。だったら、変に聞かなきゃ良かったかな・・・。でも、まぁ、みんなのおかげで勇気が出たってことにしておくよ。
また、何かありましたら、相談・・・いえ、出題させていただきます!一先ず、ありがとうございました!!
初真田夢!ふぅ〜・・・、頑張りました・・・!!(笑)
が、真田さんとは、ほとんど関わりが無く・・・。すみません・・・。これが精一杯です・・・!(汗)
正直、他のメンバーの口調も難しかったのですが・・・。とりあえず、「設問」とか学生っぽいかなぁと思い、こんなスタイルにしてみました!
そして、この書き方、意外と気に入ったんですよね!(笑)もし、機会があれば、別のキャラで、あるいは、この話の続編を書きたいと思っております。続編を書くことになったら、今度こそ、もう少し真田さんと絡むようにしたいと思います・・・!
('08/09/30)